理念

 

我が国は、自国語の日本語によってほぼ全ての日常生活が完結され得る国です。それだけに来日した欧米ビジネスマンの多くにとって、国際都市東京に於いて英語がほとんど役にたたないことは大きな驚きであり、また自らは“読めない、聞けない、書けない、話せない”の四重苦に陥いる現実に愕然とします。日常生活やビジネスのやりとりの中で非常に異なった価値観、いわゆる 異文化の世界の中で途方にくれ、不本意な思いで帰国する事例が多くみられます。その背景には、歴史伝統からの文化慣習の差による 異文化の壁があります。

 

 

 

平成11年来、英語でコミュニケーションのできる家庭婦人達が集まり、業務で来日生活する外国人及び家族が遭遇する文化慣習の違いから生ずる諸問題の解決を目的として、「つくしくらぶ」の名で支援活動を行ってきました。

 

 

 

“つくしくらぶ”の名は、“(人に)尽くす”との意味を込め、同時に、雪解けの春の野に顔を出し“自ら伸びやかに育つ”土筆の姿を思い描いています。

 

 

 

異文化は,なにも国と国との間にだけあるものでありません。同じ国の中にも、個人どうしの中にもあります。文化はどちらが正しく、どちらが悪いというものではありません。それぞれの正しさを主張しあうところに紛争や憎しみが生じがちです。それゆえ、私どもは、お互いが相手との違いを理解し、その違いを尊重し合うことこそが、相互理解を可能にするとの考えで、これまで活動し、これからも活動してまいります。

 

 

 

これらの活動を明確に位置づけるため、内閣府に特定非営利活動法人としての設立申請を行い、平成1895日、その認証(府国生第859号)を取得した。また、これを機会に、国内外のビジネスや技術開発など、長年業務に携わった経験豊富な方々の知恵や工夫をも活動に生かして行くこととしています。